今、俺には借金があります。
原因はギャンブル。
見栄とか、寂しさとか、ちょっと逃げたい気持ちとか、いろんなもんがごちゃまぜになって、ズルズルいってしまった感じです。
正直、まだ返し終わってないし、生活に余裕があるわけでもありません。
でもね、そういう今だからこそ、「お金」とちゃんと向き合いたいって思ってるんです。
「お金は1番大事、ではないかもしれないが、大事なものすべてに影響する。」
これは、俺の人生の転機ともいえるタイミングで、師匠からいただいた言葉なんです。
当時はまだうまく消化できなかったけど、今になって、じわじわとその重みを感じてます。
1. 「お金がないと、できないことが多すぎる」
ギャンブルって、勝ったときはマジで“全部うまくいく気”がするんですよね。
「これで人生巻き返せる」みたいな。
でも、負けたあとの現実は冷たすぎるくらい冷たい。
家賃の支払いでヒヤヒヤして、
人との約束も断る理由はだいたい「金がないから」。
ほんとは行きたい場所があっても、やりたいことがあっても、「今の自分じゃ無理だな」って諦めてしまう。
だんだん、「どうせ無理やろ」って思考がこびりついてきて。
ほんの数千円にビクビクして、選べるはずの選択肢をどんどん減らしていく日々。
情けなさと悔しさと、なんとも言えん諦めみたいなのが混ざって、毎日が灰色に感じてました。
2. 幸せって、「選べること」なんやなって気づいた日
そんなとき、久しぶりに師匠と話す機会があったんです。
実は、最初に出会ったときから、俺はギャンブルで借金を作ってしまったことを正直に打ち明けてました。
恥ずかしかったし、自分でも情けないなって思ってたけど、師匠は否定もせず、じっくり話を聞いてくださって。
そして、そのときこう言ってくれたんです。
「豊かさとは、選択肢の多さなんですよ」
その言葉が、心にスコンって入ってきた。
ああ、自分って今、全然選べてなかったんやなって気づいたんです。
「どんな人と付き合うか」「どこで働くか」「何を食べるか」「どこで暮らすか」
そういう日々の当たり前の選択すら、「金がない」「余裕がない」っていう理由で諦めてた。
ほんとは、自分の人生を自分で選びたいはずやのに、その“自由”を持ててなかったんですよね。
そして、師匠はさらにこうおっしゃってくださいました。
「お金は一番大事、ではないかもしれないが、大事なものすべてに影響するんですよ」
この言葉、ほんまにズドンと刺さった。
自由も、安心も、健康も、挑戦も。
どれも、お金とまったく関係ないわけじゃない。
「お金がないとできない」って、現実として確かにあるんですよね。
3. お金を「悪者」にしないように
俺、ずっとお金を敵みたいに思ってたところがありました。
「金がないのは自分のせいや」って自分を責めたり、借金のことを恥ずかしく思って、人にも話せなかった。
でも今はちょっと変わってきたんです。
お金って、ただの道具とか数字じゃなくて、選択肢そのものなんやなって。
大事な人との時間を守るために、
自分の心や身体を大事にするために、
「やってみたい」って思ったことに一歩踏み出すために、
必要なのは、自由で、その土台にはお金がちゃんと関わってる。
だから俺は、もう逃げずに向き合おうと思ってます。
借金も、自分のクセも、失敗も。
ちゃんと見つめて、一歩ずつでも前に進みたい。
4. 最後に:今、悩んでる誰かへ
もしかしたら、今この記事を読んでるあなたも、お金のことでしんどい思いをしてるかもしれません。
借金がある人も、生活に余裕がなくて焦ってる人も、自信をなくしてる人もいるかもしれない。
そんなとき、「お金がすべてじゃないよ」って言葉だけでは救われないこともあると思う。
現実として、お金がないと“選べない”ことって、本当に多いから。
だからこそ、俺は伝えたい。
お金は一番じゃない。でも、大事なすべてに関わってる。
だからこそ、「お金についてちゃんと考えること」は、自分の人生を大事にするってことやと思うんです。
俺もまだまだ道の途中。
でも、「選べる自分」になっていくために、これからもコツコツやっていきます。